内部リンクでペナルティは受ける?公式見解の調査結果と危険なパターン
「内部リンク増やしたら順位下がった…これってペナルティ?」って不安になったことありませんか?
結論から言うと、内部リンク自体でペナルティになることはありません。でも、間違った貼り方をすると検索順位に悪影響が出ることはあります。
この記事では、Google公式の情報と海外の研究データをもとに、内部リンクの本当のリスクと安全な貼り方をまとめました。ペナルティの心配をせずに、安心して内部リンクを活用できるようになります。
- 内部リンクによるペナルティについて(Google公式見解)
- 実際に悪影響が出る危険なパターン
- 安全な内部リンクの貼り方
- 問題が起きた時のチェック方法と改善策
【結論】内部リンクの貼り方による直接的なペナルティはない
結論、内部リンクの貼り方が直接的にペナルティに繋がることはありません。
Google公式のスパムポリシーを隅々まで調べましたが、内部リンク単体でペナルティを受けるという記載はありませんでした。
ただし、内部リンクの貼り方によっては検索順位に悪影響を与えてしまう可能性はあります。
次では内部リンクで検索順位が下がる可能性があるパターンを解説します。
内部リンクによって検索順位が下がる可能性があるパターン
ここからは、内部リンクによって検索順位が下がる可能性があるパターンを紹介します。
海外の研究や実例をもとに、本当に注意すべきポイントをまとめました。
パターン1:リンクの貼りすぎで価値が薄まる
1つ目は、内部リンクの貼り過ぎでリンクの価値が薄まることです。
「内部リンクは良いことだから、たくさん貼ろう!」って思って貼りまくると、逆効果になっちゃいます。
▼何が起きるか
- 各リンクの価値が薄まる(リンクエクイティの分散)
- Googleがどのページが重要か分からなくなる
- ページの読み込み速度が遅くなる
zyppyの内部リンクに関する研究(1,800サイト・2,300万リンクを分析)では、45-50本を超えるとトラフィックが減少することが確認されています。

内部リンクを貼りすぎることによる影響については、以下の記事で詳しく解説しています。

パターン2:壊れたリンク(404エラー)を放置
2つ目は、壊れたリンクを放置することです。
▼問題となるケース
- ページを削除したのにリンクが残ってる
- URLを変更したのに古いリンクが残ってる
- タイプミスで間違ったURLになってる
壊れたリンクがあると、Googleのクローラーが正しくサイトをインデックスできなくなります。ユーザーも「このサイト、管理されてないな」って思っちゃいますよね。
パターン3:関連性のないページ同士をリンク
3つ目は関連性のないページ同士をリンクすることです。
▼ダメな例
- 料理レシピのページ → SEOツールの紹介ページ
- ゲームレビューの記事 → 転職サイトの記事
さすがに極端な例ですが、このような内部リンクを設置すると、読者は「え?なんでここにこのリンク?」と感じ、クリック率や離脱率が上がってしまいます。
Googleのアルゴリズムには、クリックされるリンクほど評価が高まりやすいという「リーズナブルサーファーモデル」という考え方もあります。
そのため、クリックされず離脱されてしまうような内部リンクは避けましょう。

パターン4:孤立ページの放置
4つ目は、孤立ページを放置してしまうことです。これは把握しにくいので、案外気づいてない人が多いです。
▼孤立ページとは
- どこからもリンクされていないページ
- サイトマップにだけ載ってるページ
- 直接URLを入力しないと辿り着けないページ
Googleは「リンクされてないページは重要じゃない」と判断するため、インデックスされなかったり、検索順位が思うように上がらない可能性があります。
パターン5:同じアンカーテキストばかりで効果を逃す
5つ目は、同じアンカーテキストばかりを使うことです。これは「悪影響」というより「もったいない」パターンですね。
同じアンカーテキストばかり使ってると、せっかくのSEO効果を最大化できません。
▼もったいない例と改善例
- もったいない例:「SEO対策」ばかり
- 良い例:「SEO対策の基本的な考え方」「初心者向けSEO手法」「実践的なSEO施策」
Zyppy社の研究では、アンカーテキストに多様性があるページほど検索トラフィックが多いことが証明されています。つまり、バリエーションをつけた方が効果を得られやすいということです。

安全で効果的な内部リンクの貼り方
悪影響を避けて、むしろSEO効果を高める内部リンクの貼り方を解説します。
Google公式ガイドにも書かれていますが、要は「読者が本当に必要としてるリンクかどうか」が全てです。
僕がリンクを貼るときは、必ずこう自問してます。
- 「自分が読者だったら、このリンク踏みたいかな?」
- 「今読んでる内容と関連してるかな?」
- 「このタイミングでこの情報が欲しいかな?」
綿密に内部リンクを設計することも重要ですが、クリックされないような価値の低いリンクでは効果は薄くなります。
1. 文章の流れに沿って自然に
記事を読んでて「あ、これについてもっと詳しく知りたいな」って思うタイミングでリンクを設置しましょう。
▼良い例
SEOで重要なのはキーワード選定です。
でも、どうやって良いキーワードを見つければいいか分からない方も多いでしょう。
そんな時は[無料で使えるキーワードツールの活用方法]を参考にしてみてください。
2. アンカーテキストは説明的に
「SEO対策」「内部リンク」みたいな単語だけではなく、リンク先で何が分かるかを説明しましょう。
▼よく使うパターン
- 「〜の詳しい手順を解説した記事」
- 「〜で困ったときの解決法」
- 「初心者向けの〜入門ガイド」
- 「実際に〜を試した結果と感想」
普通にタイトルをそのままリンクにするのもありです。
3. 関連性の高いページ同士をつなぐ
記事のテーマが近いページ同士をリンクで繋ぐと、読者にとって価値があります。
▼良い組み合わせ例
- SEO基礎記事 ⇔ 具体的なSEO手法記事
- 問題提起記事 ⇔ 解決方法記事
- 概要記事 ⇔ 詳細解説記事
内部リンクは、実際に貼ってみて結果を見ながら調整する作業が必要です。少しずつ最適化する意識を持って調整していきましょう。
より良い内部リンクの貼り方や、SEO効果については以下の記事で詳しく解説しています。

問題がある内部リンクのチェック方法
内部リンクのリスクが分かったところで、「じゃあうちのサイトは大丈夫?」って気になりますよね。
次では問題がある内部リンクのチェック方法を解説します。
具体的なチェックポイント
SEOに悪影響を与えてしまうリンクを探すには、以下のポイントを重視してチェックしましょう。
▼悪影響を与えるリンクのチェックポイント
- 全然関係ないページからのリンク
- リンクを大量に貼りすぎていないか
- 薄いページからの無意味な大量リンクがないか
- リンク切れがないか
- 孤立しているページはないか
悪影響を与える内部リンクを見つけたら、迷わず削除しましょう。

「全部完璧にしなきゃ」って思わなくて大丈夫です。まずは明らかに問題のあるものから直していけば、十分改善できます。
おすすめの内部リンクチェックツール
内部リンクを調査するのはけっこう大変なので、ツールを使うことをおすすめします。
「Screaming Frog(無料版は500URLまで)」というツールを使うとサイト全体の内部リンクを一気に調べられます。「あ、このページからこんなにリンクしてたんだ」って発見があるはずです。
また、サイト管理ツール・内部リンク管理ツールLYNXでは、どの記事から内部リンクを受けているのか・どの記事に内部リンクを送っているのかをチェックできます。
マトリクス表で内部リンクを可視化できるのでかなり便利です。(8月にβ版をリリースする予定です。)
その他、内部リンクをチェックできるツールは以下の記事で詳しく解説しています。


回復までの期間
修正したら、1-2ヶ月程度は様子を見ましょう。
僕の経験だと、ちゃんと修正すれば大体この期間で改善が見えてきます。ただし、すぐには効果が出ないので気長に待つことが大事です。
「まだ戻らないな…」って焦る気持ちは分かりますが、Googleも時間をかけて評価し直すので、辛抱強く待ちましょう。
より詳しい改善方法はGoogle Search Console ヘルプにも書いてあるので、困ったときは参考にしてください。
まとめ
この記事では以下について解説しました。
- 内部リンクでペナルティは受けない(でも悪影響はある)
- 関連性のないリンクはユーザーが困る(当たり前だけど大事)
- アンカーテキストにバリエーションを(同じテキストばかりはNG)
- 薄いページからの大量リンクは危険(手抜きページは要注意)
- 定期的なチェックが大切(放置はダメ)
内部リンクについてもっと知りたい方は、こちらの記事も読んでみてください。
効率的な内部リンク管理をしたい方は、内部リンク管理ツールのLYNXもチェックしてみてください。
それでは、安全で効果的な内部リンク運用で、一緒に良いサイトを作っていきましょう!